〜聞いたお話を作文に! 論理的な文章構成で書く〜 再話(さいわ) |
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■目標 ・作文を書くことに慣れ、書ける自信をもつ。 ・文を書く楽しさを知る。 ・文章を論理的に正確に聞き、理解する力をつける。 ・接続詞を意識して、論理的にまとまった作文が書けるようになる。 ・語彙を増やし、言葉の運用力をつける。 |
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(子どもたちに再話の授業ができるかどうかは、前の授業で短文カードによる 短文作りの様子をみて判断。)
■授業の内容: 1 1回目の読み聞かせ 読み聞かせの前に、題名について 語彙確認!! 段落シートについて説明。(最初は、子どもたちはメモをとらない)
2 聞いたお話の内容について、物語の流れに沿って口答で確認。 併せて、語彙を確認し、表記についても確認。 必要に応じ、板書。
3 2回目のお話を読む。必要に応じて、子どもたちは段落シートにメモをとる。 *メモをとることは、子どもたちにとって難しい。 4 段落シートに沿って、聞いたお話を自分の言葉でお話として文章化する。
5 自分が書いた文章を確認。 *特に主語が入っているか 確認。
(様子を見て、3回目読み聞かせが必要かどうか考える。) |
お話し確認(1回目の読み聞かせ後)
「だいこんさんとにんじんさんとごぼうさん」
・昔あるところに、だれがすんでいましたか。 ・ある日のこと、三人はどこへ行きましたか。 ・おふろで三人は、どんな様子でしたか。 ・お風呂で三人は、何か言っていましたか。 ・さて大根さんは、お風呂で体をどんなふうに あらいましたか。 ・大根さんの体はどうなりましたか。 ・人参さんはお風呂でどうしましたか。 ・人参さんの体はどうなりましたか。 ・ごぼうさんはお風呂でどうしましたか。 ・ゴボウさんの体はどうなりましたか。 ・こういうわけで三人の体の色はそれぞれ 何色になりましたか。
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段落シート
□むかし、あるところに
□ある日のこと、三人は
□さて、だいこんさんは、おふろで
すると、からだが
にんじんさんは、おふろに
すると、からだが
ごぼうさんは、おふろで
だから
□こういうわけで
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昔あるところにだいこんさんとにんじんさんとごぼうさんがすんでいました。三人はとてもなかようしでした。ある日の事、三人はおふろに行きました。だいこんさんが言いました。「さて」。だいこんさんは、とてもきれいずきだからゴシゴシあらいました。すると体がまっ白になりました。。にんじんさんはおふろがすきでずーとはいっていました。すると体がまっかになりました。ごぼうさんは、あらうのもはいるのもきらいでした。だから、体がまっくろのままになりました。こういうわけで、だいこんさんは白にんじんさんは赤ごぼうさんはくろです。 *原文のまま (四年 男子) |
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むかしあるところに、にんじんさんと大こんとごぼうさんがいました。三人はおふろに入りました。さて大こんは、とてもきれいずきで体をごしごしあらいました。するとだいこんは、まっ白になりました。にんじんさんはおふろで「いいゆだなーいいゆだなー」とずっとおふろにはいっていたら、にんじんさんはまっかになりました。でもごぼうさんはあらうのもきらいではいるのもきらいでふらふらあそんでました。だから大こんはしろで、にんじんはあかで、ごぼうはくろなのです。 *原文のまま (二年 女子) |
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むかしあるところにだいこんさんとごぼうさんとにんじんさんがいました。 ある日のこと、三人はおふろにいきました。 さて、だいこんさんはおふろに入りました。 するとからだがまっ白になりました。 にんじんさんはおふろにずうと入ていました。 すると体がまっかかになりました。 ごぼうさんはおふろであそんでいました。 だからからだがまっくろのままです。 こういうことでだいこんさんはま白です。 にんじんんさんはまっかかです。 ごぼうさんはまくろのままになりました。 *原文のまま (二年 男子) |
お話出典
ママ、おはなしもっとして1
浜島 喜代子
偕成社 P40